ノギスの使い方を初心者向けに解説した画像。外側測定・内側測定・深さ測定・段差測定の4つの基本的な測り方を紹介

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ノギスの使い方を初心者向け解説|外径・内径・深さ・段差の測り方

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こんにちは。DIY工具ノート編集部、運営者の「エイジ」です。

ノギスは、外径や厚さだけでなく、穴の内径、溝や穴の深さ、部品同士の段差まで1本で測れる便利な精密測定工具です。

見た目は少し難しそうですが、最初に覚えることはそれほど多くありません。

私が工具を扱うときに大事にしているのは、数字を読む前に「工具を正しく当てられているか」を確認することです。

ノギスも同じで、強く挟めば正確になるわけではありません。

むしろ、測りたい寸法に合った測定部分を選び、対象物へ正しい角度で当て、必要以上の力をかけずに接触させることが基本になります。

測る場所を確認する → 測定部分を選ぶ → ゼロ点を確認する → 正しく当てる → 軽く接触させた状態で値を見る。

この流れを覚えると、初めてノギスを使うときでも迷いにくくなりますよ。

  • ノギスで測れる外径・内径・深さ・段差の違い
  • 測定前のゼロ点確認と基本の使い方
  • 誤差を出しにくい力加減と正しい角度
  • アナログとデジタルで共通する測り方の基本

ノギスの使い方を基本から覚える

ノギスを使うときは、いきなり目盛りを読むより、まず「何を測りたいのか」を決めるのが先です。

外径、内径、深さ、段差では使う部分が違います。ここが分かれば、ノギスの形が一気に意味のあるものに見えてきます。

ノギスで測れる4つの寸法

一般的なノギスは、外側測定、内側測定、深さ測定、段差測定の4つに使えます。

初心者の方は「物を挟んで厚さを測る工具」という印象を持ちやすいのですが、実際には上側の小さなジョウや本体後端から伸びるデプスバーも重要な測定部分です。

ノギスでできる外側測定・内側測定・深さ測定・段差測定の4種類

測りたい寸法 使う部分 主な例
外径・厚さ 外側用ジョウ 丸棒、ボルト、板厚、部品の幅
内径 内側用ジョウ 穴、パイプ、リングの内側
深さ デプスバー 穴、溝、くぼみの深さ
段差 段差測定面 部品同士の高さの差

最初に覚えたいポイント

ノギスは「どこでも同じ部分で測る工具」ではありません。測りたい場所に合わせて測定部分を使い分けることが、正しい使い方の出発点です。

ミツトヨの公式解説でも、ノギスによる外側・内側・段差・深さの測定方法と、それぞれの当て方が示されています。

とくに、測定物へ適正で均一な力で密着させることや、傾けないことが注意点として挙げられています。(出典:ミツトヨ「ノギスの正しい使い方、読み方と注意点」)

各部の名前と役割を知る

ノギスにはいくつか名称がありますが、初めから全部暗記する必要はありません。実際の測定でよく使う部分から覚えれば十分です。

ノギスの内側用ジョウ・外側用ジョウ・デプスバー・段差測定面の名称

本体下側にある大きな爪が外側用ジョウです。丸棒や板などを外側から挟むときに使います。

本体上側にある小さな爪が内側用ジョウで、穴やパイプの内側へ入れて広げながら測ります。

スライダーを動かしたとき、本体の後ろから細い棒が伸びてくるタイプでは、その部分がデプスバーです。穴や溝の深さを測るために使います。

そして本尺とスライダーの後端にある平らな面が段差測定面です。

アナログ式では本体側の目盛りを本尺、スライダー側の細かい目盛りを副尺やバーニヤと呼びます。

デジタル式では測定値が液晶に表示されるため目盛りの読み取りは簡単ですが、ジョウやデプスバーを使う基本動作はほぼ同じです。

測定前は5つの順番で確認

ノギスで測る前に、私は「すぐ挟む」のではなく、測る条件を先にそろえるようにしています。

精密測定工具は、使い方のちょっとした違いが結果に表れやすいからです。

最初に、ノギスと測定物の測定面に汚れや切り粉がないか確認します。

金属の小さなバリ、木くず、油汚れなどが測定面に残っていると、その厚みまで含めて測ることがあります。

次に外側用ジョウを静かに閉じ、ゼロ点を確認します。

ノギスの測定面を清掃しジョウを閉じてゼロ点と隙間を確認する方法

アナログ式なら本尺と副尺のゼロが合っているか、デジタル式なら閉じた状態で表示がゼロになっているかを見る流れです。

そのあと、外径・内径・深さ・段差のどれを測るかに合わせて測定部分を選びます。

対象物へ正しい角度で当て、軽く接触させた状態を保ち、その姿勢のまま値を確認してください。

基本の5ステップ

測定面を確認する → ゼロ点を確認する → 測定部分を選ぶ → 正しい角度で軽く当てる → 当てた状態のまま測定値を見る。

この順番なら、作業中に確認すべきポイントを忘れにくくなります。

◆エイジのワンポイントアドバイス

ノギスは「測ったあとに外して、ゆっくり値を見る」という使い方をしたくなるのですが、外すときにスライダーが動けば値も変わります。

まずは対象物へ正しく当たっている状態で値を見る癖をつけるのがおすすめです。

外径と厚さを正しく測る

外径や厚さを測るときは、大きいほうの外側用ジョウを使います。測定物より少し広めにジョウを開き、測りたい部分へ差し込みます。

そこからスライダーを静かに動かし、左右の測定面が対象物へ軽く触れるところまで閉じてください。

ノギスの外側用ジョウで対象物の外径や厚さを直角に測る方法

ここで大切なのは、対象物を締め付ける感覚で力を入れないことです。ノギスはクランプや万力ではありません。測定面がきちんと接触したところで止めます。

丸棒やボルトの外径を測るときは、ノギスが斜めになっていないかも見ます。

ジョウの測定面が、測りたい直径に対して正しく向いていないと、本来知りたい寸法と違う位置を拾いやすくなります。

また、可能なら外側用ジョウの先端ぎりぎりだけで挟まず、測定面を安定して当てられる位置を使うほうが扱いやすいです。

薄い樹脂板や柔らかい材料では、強く挟むと材料自体がたわむこともあります。値が安定しないときほど、強く握るのではなく当て方を見直してみてください。

穴やパイプの内径を測る

内径測定では、上側の小さな内側用ジョウを穴へ差し込み、スライダーを広げながら測定面を内壁へ接触させます。

外側測定と動かす方向が逆なので、初めは少し戸惑うかもしれません。

円形の穴を測る場合は、ジョウを入れて触れたところの数字をすぐ採用するのではなく、穴の中心を通る位置を探すことがポイントです。

位置がずれて弦のような短い距離を測ってしまうと、実際の直径より小さい値を拾いやすくなります。

 

ノギスの内側用ジョウで穴の中心を通して内径を測る方法

ノギスをわずかに動かしながら、測定面がきちんと内壁へ接触していることを確認し、安定した位置で値を読みます。

ミツトヨの解説では、内径測定では目盛りが最大になる位置を読む考え方が示されています。

小さな穴や浅い穴では、内側用ジョウの形状や厚みによって測りにくいことがあります。

どんな穴でもノギスだけで測れるわけではないため、無理に押し込まず、測定部分が正しく当たる形状かを確認してください。

穴や溝の深さを測る

ノギスのデプスバーを使って穴や溝の深さを測る方法。ノギス後端の段差測定面を使って部品の高さの差を測る方法

深さを測るときはデプスバーを使います。ノギス本体の後端にある基準面を穴や溝の上面へ当て、その面を浮かせないようにしながらスライダーを動かします。

デプスバーの先端が底へ軽く触れたところで値を読みます。

 

初心者の方がやりやすい失敗は、本体が斜めになったままデプスバーだけを底へ届かせてしまうことです。

これでは基準面と底面の距離をまっすぐ測れません。本体の基準面を対象物へ密着させ、デプスバーが深さ方向へまっすぐ伸びる姿勢を意識してください。

狭い穴ではノギス本体を支える面が小さく、姿勢が不安定になることもあります。

測るたびに値が変わるときは、数値を平均して済ませる前に、本体が浮いていないか、底へ斜めに当たっていないかを確認するほうが先です。

段差は後端の測定面を使う

段差測定は、ノギスの機能の中でも知られていないことが多い使い方です。

段差の低い側へ本尺側の測定面を当て、高い側へスライダー側の測定面が当たるように動かすと、高さの差を測れます。

 

深さ測定と似ていますが、段差を測るときは細いデプスバーではなく、ノギス後端にある面同士を使います。

面で当てるため、形状によってはこちらのほうが姿勢を作りやすい場面があります。

ただし、角が丸くなっている部品や測定面が十分に当たらない形状では、段差測定面が正しく接触できないことがあります。

どの方法が使えるかは、対象物の形を見て判断してください。

アナログとデジタルの違い

アナログノギスとデジタルノギスでは、値の読み取り方が大きく違います。

アナログ式は本尺と副尺を組み合わせて読み、デジタル式は液晶画面に測定値が表示されます。

ただ、外側用ジョウ、内側用ジョウ、デプスバー、段差測定面を正しく当てるという基本は共通です。

デジタル式だから斜めに当てても正確になるわけではありません。

アナログノギスとデジタルノギスの特徴と違いを比較した図

数字を読み取る手間を減らしたい方には、大型表示のデジタルノギスが選択肢になります。

たとえばシンワ測定の「デジタルノギス 大文字2 150mm」には、0.01mm単位の表示、ゼロセット、ホールドなどの機能が用意されています。

製品ごとに機能は異なるため、購入時は測定範囲や最小読取値も合わせて見ておくと選びやすいです。(出典:シンワ測定「デジタルノギス 大文字2 150mm」)

一方、電池を使わずシンプルに使いたいならアナログ式も候補です。DIYで一般的な小物や部品を測るなら、150mmクラスの標準ノギスは探しやすいサイズです。

工具全体の揃え方から考えたい方は、DIY初心者が最初に揃えるべきおすすめ工具と選び方も参考にしてみてください。

初めての1本なら、読み取りやすいデジタルノギスが便利

アナログ式の目盛りを読む手間を減らしたい方や、DIYでボルト径・板厚・穴の深さなどを確認したい方には、150mmクラスのデジタルノギスが扱いやすい選択肢です。

この記事で紹介したシンワ測定「デジタルノギス 大文字2 150mm」は、0.01mm単位の表示、ゼロセット、ホールドなどを備えています。

こんな方に向いています

・アナログ式の細かい目盛りを読むのが苦手な方
・DIY用として最初のノギスを探している方
・外径だけでなく、内径・深さ・段差も測りたい方
・測定値を液晶ですぐ確認したい方

価格や在庫はショップによって変わるため、普段利用しているショップで確認してみてください。

※商品仕様・価格・在庫状況は変更される場合があります。購入前に各販売ページで最新情報をご確認ください。

ノギスの使い方で誤差を減らすコツ

ノギスは細かい寸法を測れる便利な工具ですが、数字が細かく表示されることと、測り方が正しいことは別です。

ここからは、測定値がばらつきやすい原因を見ながら、初心者でも再現しやすい使い方を確認していきます。

ノギスを軽く当てて直角に測り強く挟んだり斜めに当てたりしない方法

強く挟まない力加減が大切

ノギスを使うときに一番意識してほしいのが力加減です。対象物をしっかり固定したくなって、スライダーを強く押し込むほど正確になるように感じるかもしれません。

しかし、必要以上の力は逆効果になることがあります。

強く挟むと、ノギスのジョウがわずかに傾いたり、測定物が変形したりして、測定値に影響する場合があります。

特に樹脂、薄板、柔らかい素材では、挟む力そのものが寸法を変えてしまうこともあります。

目安は「押し込む」のではなく「測定面がきちんと触れたところで止める」こと。毎回似た力で測る意識を持つと、値のばらつきも減らしやすくなります。

◆エイジのワンポイントアドバイス

測るたびに数字が違うと、つい「もっと強く挟めば決まる」と考えがちです。

でも、そこで力を増やすより、ジョウの角度と接触位置を確認するほうが近道です。軽く当てて同じ値が出るかを試してみてください。

斜めに当てない角度を意識

力加減と同じくらい大切なのが角度です。外径を測るときにノギスが斜めになれば、測りたい直径に対して測定面の向きがずれます。

板厚を測る場合も、ジョウが材料の面に対して傾いていれば、正しい厚みを拾いにくくなります。

内径では穴の中心を外さないこと、深さでは本体の基準面を浮かせないこと、段差では測定面全体をきちんと当てることがポイントです。

4種類の測り方は違って見えますが、「測りたい方向に対して正しく当てる」という考え方は共通しています。

一度で自信が持てないときは、ノギスをいったん離してもう一度測ってみてください。

同じ場所を同じ姿勢で測って近い値が出れば、当て方の再現性を確認できます。

ゼロ点と測定面を先に確認

測定を始める前にゼロ点を見る習慣は、アナログでもデジタルでも役立ちます。

外側用ジョウを静かに閉じたとき、基準となるゼロが合っているかを確認してください。

同時に測定面も見ます。汚れ、切り粉、木くず、油膜などが付いていると、閉じたつもりでも隙間が生じる場合があります。

いきなり調整するのではなく、まず測定面をきれいにしてからもう一度確認する流れが分かりやすいです。

デジタルノギスにはゼロセット機能を備えた製品がありますが、ゼロボタンを押せばどんな状態でも問題ないという意味ではありません。

ジョウの間に異物がないこと、測定面が傷んでいないことを確認したうえで基準を合わせます。

ゼロが合わないときの注意

何度清掃して閉じ直してもゼロ位置が不自然な場合や、ジョウの間に目で分かる隙間がある場合は、そのまま測定を続けるより工具の状態を確認したほうが安心です。

落下や変形があると、見た目以上に測定へ影響することがあります。

よくある失敗と直し方

ノギスの失敗は、複雑な操作よりも基本動作の小さなズレから起こることが多いです。

初心者のうちは、次の4つを確認するだけでも測り直しを減らしやすくなります。

よくある失敗 起こりやすいこと 見直すポイント
強く挟みすぎる ジョウの傾きや材料の変形につながる 軽く接触したところで止める
斜めに当てる 本来測りたい方向とずれる 測定面と対象物の向きを確認する
ゼロ点を見ない 基準のずれに気づきにくい 測定前に閉じて確認する
測定部分を間違える 正しい位置へ当てにくい 外径・内径・深さ・段差で使い分ける

この中でも、とくに「強く挟む」「斜めに当てる」は同時に起こりやすい失敗です。

数字が決まらないと力を入れ、その力でジョウが傾き、さらに値が変わるという流れになりがちです。

値が安定しないときは、いったん力を抜き、測定面がどこへ触れているかを目で確認してください。

工具の動きをゆっくりにすると、どの瞬間に測定面が触れたのか分かりやすくなります。

目盛りは基本だけ押さえる

アナログノギスでは、本尺と副尺を組み合わせて測定値を読みます。

基本は、本尺で大きな単位を確認し、そのあと副尺の目盛りを使って細かい値を加える考え方です。

ただし、副尺が0.05mm読みか0.02mm読みかなど、製品によって読み方の細部が変わります。

この記事では「どう正しく測るか」を中心にしているため、目盛りの読み取り計算までは深掘りしません。

大切なのは、どれだけ正確に目盛りを読めても、ノギス自体が斜めに当たっていれば測定値の意味が薄くなるということです。

正しく当てることが先、読み取りはそのあと。この順番を崩さないようにしましょう。

デジタル式は液晶から直接数値を確認できるので、バーニヤの読み取りに慣れていない方には分かりやすいです。

それでも測り方そのものは同じなので、表示だけに目を奪われず、ジョウと対象物の接触状態も見てください。

保管前は汚れを落とす

測定が終わったら、ジョウの測定面や摺動する部分に付いた汚れを軽く拭き取ります。

金属粉や木くずが残ったままだと、次回の測定時に測定面へ入り込むことがあります。

ノギスは精密測定工具なので、他の工具と一緒に無造作に放り込むより、ぶつかりにくい状態で保管するほうが扱いやすいです。

購入時にケースが付属するタイプなら、そのケースを使うとジョウや本体を守りやすくなります。

ノギス使用後の清掃と専用ケースでの正しい保管方法

これから購入する場合は、持ち運びや工具箱での保管を考えてケース付きのノギスを選ぶのも一つの方法です。

とくに測定面は、落下や他の金属工具との衝突を避けたい部分になります。

◆エイジのワンポイントアドバイス

精密工具は「使っている最中」だけでなく、工具箱へ戻すときの扱いも大切です。せっかくゼロ点を確認する習慣ができても、保管中にぶつけてしまってはもったいないです。測る工具だけは場所を決めておくと扱いやすいですよ。

これからノギスを購入する方へ

ノギスは精密工具なので、価格や表示の見やすさだけでなく、保管方法や付属品も確認して選ぶと安心です。

購入ページでは、ケースの有無や測定範囲なども合わせて確認してみてください。

材料ごとに当て方を変える

ノギスの基本動作は同じでも、測る材料によって気をつけたい点は少し変わります。

金属の丸棒やボルトは比較的形が安定していますが、表面にバリや傷があると、その部分だけ寸法が大きく出ることがあります。

測る前に表面を見て、突起のある場所を避けるか、必要に応じて複数の位置を確認すると状態をつかみやすくなります。

木材を測る場合は、表面の毛羽立ちや凹凸が影響することがあります。DIYでは板厚や部材の幅を確認する場面がありますが、木は金属のように完全に均一とは限りません。

1か所の数字だけを絶対値として見るより、必要な場所を何点か測ってばらつきを確認すると実際の加工に役立ちます。

樹脂やゴムのように変形しやすい材料では、とくに力加減が重要です。ジョウを強く押し付けるほど材料がへこみ、数字が小さく出る場合があります。

軽く触れた位置で止め、毎回同じ程度の力で測るようにしてください。

薄い板やフィルム状の材料も同様です。対象物がジョウの間で斜めになったり、たわんだりすると値が安定しません。

測定物を無理に引っ張らず、自然な状態で測定面へ当てることが大切です。

同じ部品でも場所で寸法は変わることがあります

丸棒なら向きを変えて測る、板なら端と中央を比べるなど、必要に応じて複数箇所を確認してみてください。

ノギスは「1回数字を出す道具」というより、部品の状態を確かめる道具として使うと便利です。

測定値は繰り返して確かめる

初めて測る部品や、寸法が合っているか不安なときは、同じ場所を一度だけ測って終わりにせず、いったんノギスを離してもう一度測る方法が分かりやすいです。

2回、3回と測って近い値が出れば、当て方や力加減がある程度そろっていると判断しやすくなります。

逆に、毎回大きく違う数字が出るなら、対象物そのものの寸法差だけでなく、ジョウの傾き、測定位置、押し付ける力、ゼロ点などを順番に見直します。

ばらつきを「測りにくいから仕方ない」で終わらせず、原因を一つずつ減らすのが上達のコツです。

特に丸い部品では、少し位置を変えるだけで数字が動くことがあります。

最初はゆっくりで構いません。どの位置で測定面が安定するのかを確認しながら、同じ値を再現できる姿勢を探してみてください。

ノギスの使い方に関するFAQ

Q1. ノギスは強く挟んだほうが正確ですか?

A. 強く挟む必要はありません。測定面が対象物へ適切に接触する程度の力で測ります。必要以上の力をかけると、ジョウが傾いたり、樹脂や薄板などが変形したりして測定値へ影響する場合があります。

軽く接触させ、同じ姿勢で値を確認してください。

Q2. ノギスで穴の内径はどう測りますか?

A. 上側の内側用ジョウを穴へ入れ、スライダーを広げて内壁へ接触させます。円形の穴では中心を通る位置を探し、測定面がきちんと当たった状態で値を確認します。

浅い穴や小径の穴ではジョウが正しく入らない場合もあるため、無理に押し込まないようにしてください。

Q3. 深さと段差は同じ方法で測れますか?

A. 使う部分が違います。穴や溝の深さはデプスバー、部品同士の高さの差は本体後端の段差測定面を使うのが基本です。

形状によってはどちらか一方が当てにくいこともあるので、測定面が安定して接触できる方法を選びます。

Q4. デジタルノギスなら初心者でも簡単ですか?

A. 測定値を液晶で直接確認できるため、アナログ式の副尺を読む手間は減らせます。ただし、外径・内径・深さ・段差に合わせて測定部分を選び、正しい角度と力加減で当てる基本は同じです。

画面の数字だけでなく、対象物への当たり方も確認してください。

Q5. 測るたびに数値が変わるのはなぜですか?

A. 力加減、ノギスの角度、測る位置、ゼロ点、測定面の汚れなどが原因として考えられます。まず測定面をきれいにし、ゼロ点を確認したうえで、同じ位置へ軽く当てて測り直してみてください。

それでも大きくばらつく場合は、ノギスや対象物の状態も見直します。

ノギスの使い方を正しく身につける

ノギスを正しく使うポイントは、対象物を強く挟むことではなく、測りたい寸法に合った測定部分を正しい位置へ当てることです。

外径や厚さは外側用ジョウ、内径は内側用ジョウ、穴や溝の深さはデプスバー、段差は段差測定面を使います。

まず「何を測りたいのか」を決めれば、使う場所を選びやすくなります。

測定前にはゼロ点と測定面を確認し、対象物へ必要以上の力をかけず、測りたい方向に対して正しい角度で接触させます。

値が安定しないときは、強く挟むのではなく、接触位置と角度を見直してください。

  • 測定面の汚れを確認してからゼロ点を見る
  • 外径・内径・深さ・段差に合う部分を使う
  • 対象物へ斜めに当てず正しい姿勢を作る
  • 強く締め付けず軽く接触させる
  • 正しく当たっている状態で測定値を確認する
  • 使用後は測定面を拭き、ぶつけにくい場所へ保管する

ノギスは「強く挟んで測る工具」ではなく、「正しい測定面を正しく当てて測る工具」です。

最初は外径測定から練習し、慣れたら内径、深さ、段差へ進んでみてください。同じ部品を2〜3回測り、近い値になるかを確かめるだけでも、力加減と角度の感覚がつかみやすくなりますよ。

これからノギスを用意するなら

初めてノギスを使う方で、細かい目盛りの読み取りに不安があるなら、測定値を液晶で確認できるデジタル式が分かりやすいです。

この記事で紹介したシンワ測定「デジタルノギス 大文字2 150mm」も購入候補のひとつです。価格や在庫を普段利用しているショップで確認してみてください。

※商品仕様・価格・在庫状況は変更される場合があります。購入前に各販売ページで最新情報をご確認ください。

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