DIY工具ノートが解説する「コンベックスとメジャーの違い」のタイトルスライド。初心者向けに道具の選び方をまとめた完全ガイドの表紙。

工具の選び方

コンベックスとメジャーの違いとは?DIYでの選び方を徹底解説

こんにちは、DIY工具ノート編集部 運営者の「エイジ」です。

これから自宅の棚作りや木工に挑戦しようと思っているあなた、長さを測る道具を選びに行って「コンベックス」や「メジャー」、さらには「スケール」なんてたくさんの呼び方があって混乱していませんか。

どれも同じように見えて、実はそれぞれに得意なことや素材の大きな違いがあるんです。

カーテンの採寸や部屋のサイズ測り、家具の配置を考えるときに、どれを選べば失敗しないのか迷ってしまいますよね。

なんとなく選んだ道具のせいで、せっかく買った木材の長さが数ミリずれて組み立てられなくなったら悲しいものです。

そこで今回は、日常のちょっとした採寸から本格的な木工DIYまで、道具選びで迷わなくなるための知識を分かりやすく整理しました。

コンベックスとメジャーの違いや、それぞれの特徴に合わせた使い分けのポイントをしっかりお伝えしていきますね。

他にもDIYで役立つ様々な道具の情報をDIY工具ノートのホームでたくさん発信しているので、ぜひあわせて参考にしてみてください。

☑ 記事のポイント

  • 1「メジャー」「コンベックス」「スケール」という呼び方の正しい関係が分かります
  • 2金属製のコンベックスがなぜ一人での直線測定に強いのか、その秘密が分かります<
  • 3木工DIYの仕上がりを大きく左右する測定精度とJIS規格のルールが理解できます
  • 4あなたの作業用途にぴったり合う、失敗しない道具の選び方とプロの測定コツが身につきます

コンベックスとメジャーの違いを見極める基本特性

長さを測る道具には、いくつかの代表的な呼び名があります。

ここでは、それぞれの言葉が指している本当の意味や、道具としての物理的な構造、そして正確な測定に欠かせない仕組みについて、基本から順番に詳しく見ていきましょう。

語源から整理するスケールとメジャーの違い

ホームセンターの売り場に行くと、同じような場所に「メジャー」「コンベックス」「スケール」という言葉が並んでいて、最初は戸惑うかもしれませんね。

これらはすべて長さを測るシーンで使われますが、言葉のルーツをたどると意味の範囲が少しずつ違っているんですよ。

まず「メジャー」は、英語の「measure」が語源です。

「測定する」とか「測る」という意味そのものを持っていて、日本では巻尺や裁縫用メジャーといった、長さを測る道具全体の総称として広く使われています。

次に「スケール」ですが、こちらは英語の「scale」からきています。

「目盛り」や「尺度」という意味があり、製図用の三角定規や直尺を指す一方で、大工さんや建築の現場では金属製の巻尺そのものを「スケール」と呼ぶのがすっかり定着しています。

ちょっとした業界の俗称みたいなものですね。

そして今回の主役である「コンベックス」は、英語の「convex」に由来します。これには「凸面」や「凸状の」という意味があります。

道具としてのコンベックスは、断面が少し湾曲した金属製のテープをケースの中に巻き取るタイプの巻尺を指しているんです。

日本の公的な基準であるJIS規格(JIS B 7512「鋼製巻尺」)でも、金属製で断面が樋(とい)のようになっていて、真っ直ぐ自立する性質に優れた巻尺を「コンベックスルール」と分類しています(出典:日本産業標準調査会『JISC』)。

つまり、私たちがよく目にするコンベックスは、金属製の巻尺のちゃんとした正式名称というわけです。

measure(メジャー)、scale(スケール)、convex(コンベックス)の3つの言葉の語源と、日本における正式名称や俗称としての使われ方を整理した解説スライド。

 

呼称 正式名称・別名 主なテープ素材 先端爪の有無 特徴と測定対象
メジャー 巻尺、裁縫用メジャーなど ビニール、布、ガラス繊維など 基本的になし(簡易金具のみ) 柔軟性があり、衣服や身体、曲面、円柱などの採寸に適する。
コンベックス コンベックスルール、鋼製巻尺 スチール、ステンレスなど あり(移動爪または固定爪) 自立性と直進性があり、木材、壁、天井などの直線測定に適する。
スケール 現場での俗称、定規類の総称 金属、樹脂、スチールなど 用途により異なる 製図では定規類、建築現場ではコンベックスを指すことが多い。

こうして整理すると分かりやすいですよね。

読者のみなさんがDIYで木工や部屋の採寸をするなら、まずは「コンベックス」を基準に選ぶのが一番の近道かなと思います。

コンベックスの自立性を生み出す曲面構造

コンベックスを手にとって少し引き出してみると、テープの真ん中が少しくぼんで、ゆるやかなU字型に曲がっているのが分かります。

実はこの断面の湾曲構造こそが、コンベックスの一番の強みんです。

金属製テープの断面をU字型に湾曲させることで剛性を高め、空中に伸ばしても折れずに真っ直ぐ自立するコンベックスの構造を示した図解スライド。

もしもテープがただの平らな薄い金属板だったら、前に伸ばした瞬間に重みでへにゃっと折れ曲がってしまいますよね。

でも、断面をあえて湾曲させて剛性を高めることで、ある程度の長さまでなら空中に向かってピンと真っ直ぐ自立できるようになります。

この自立性のおかげで、私たちは誰の手も借りずに、一人でいろんな場所をスムーズに測ることができます。

たとえば、以下のようなDIYシーンではコンベックスのこの形がものすごく頼りになりますよ。

  • 部屋の端から端までの壁間距離を一人で測る
  • 床から天井までの高さを真っ直ぐ立ち上げて測る
  • 窓枠やドア枠の内寸をたるませずに正確に測る
  • 長い木材を切断する前に、基準となる長さを確認する

一方で、ビニールや布で作られている柔らかいメジャーは、空中で伸ばすとすぐに重みで垂れ下がってしまいます。

そのため、床にぴったり這わせるか、誰かに反対側を持ってもらわないと直線の長距離を測るのは難しいんです。

その代わり、丸い柱の外周や、洋服を作るときの身体のサイズ測定など、コンベックスでは硬すぎてなじまない曲面を測るのが大得意という特徴があります。

材質による測定精度と引き伸ばしたときの安定性

コンベックスとメジャーの使い勝手を分けているもう一つの要素が、テープそのものの「材質」です。

コンベックスには主にスチール(鋼)やステンレスといった金属が使われています。

金属は引っ張る力に対してほとんど伸び縮みしないため、力を入れてピンと張っても、いつでも同じ正確な直線距離を測ることができるのがメリットです。

対して、一般的なビニール製や布製、合成樹脂系のメジャーは、柔らかくて扱いやすい反面、グッと強く引っ張ったときにわずかに伸びてしまうことがあります。

また、長年使っているうちに経年劣化でヨレてしまったり、湿気を吸って微妙に寸法が変わったり、保管時の折り癖がついて真っ直ぐ伸ばせなくなったりすることも珍しくありません。

ただし、金属製のコンベックスも厳密に言えば、温度の変化によってわずかに膨張や収縮をしています。

ですが、それは屋外の非常に過酷な炎天下や冬場の極寒環境で、何十メートルもの長さを測るときにほんの少し影響が出るかもしれない、というレベルのお話です。

一般的なお家の中でのDIYや家具作りの範囲であれば、材質による伸び縮みの心配はほとんどゼロと考えて大丈夫ですよ。

 

コンベックスと柔らかいメジャーの得意分野まとめ

  • コンベックス:直線測定、一人での長尺測定、木工や棚作りに最適。精度の安定性が高い。
  • 柔らかいメジャー:曲面測定、衣服や身体の採寸、梱包物の外周測定に最適。軽くて携帯しやすい。

木工DIYで重要なJIS規格の許容差と精度

自分で棚を作ったり木工をしたりする製作系のDIYでは、わずか数ミリのズレが命取りになります。

材料を切り出していざ組み立てようとしたときに、「あれ、隙間が空いてグラグラする…」「直角がうまく出なくて引き出しが閉まらない!」なんて失敗は避けたいですよね。

そこで意識したいのが、測定道具の精度です。

日本の産業規格(JIS規格)では、金属製のコンベックスルールや繊維製の巻尺に対して、どれくらいの誤差までを認めるかという「精度等級」を設けています。

ここで知っておきたいのは、JIS 1級と書かれていても「誤差が完全にゼロ」という意味ではなく、「国が定めた厳しい許容誤差の範囲内にしっかり収まっていますよ」という証明だということです。

コンベックスルール(JIS 1級)の場合、目盛りのみの許容差は以下の計算式で表されます。ここでいう「L」は測定する長さをメートル単位にした数値(1m未満は切り上げ)です。

$$±(0.2 + 0.1L)mm$$

先端の爪を使って引っ掛けたり押し当てたりして測る場合は、さらに爪のガタつきの許容差として0.2mmが加算され、以下のようになります。

$$±{(0.2 + 0.1L)+ 0.2}mm$$

一方で、繊維製のメジャー(JIS 1級・1種)の場合は、以下の式が適用されます。

$$±(0.6 + 0.4L)mm$$

これらを、DIYで実際によく測る具体的な距離に当てはめて計算したのが次の比較表です。なお、この数値は各距離帯の上限値から算出した、一般的な目安としての最大許容差になります。

日本産業規格(JIS 1級)における、測定距離ごとのコンベックスと繊維製メジャーの最大許容誤差(ミリ単位)を比較し、木工DIYにおける金属製の精度の高さを証明するグラフスライド

測定距離 コンベックス(目盛のみ) コンベックス(爪を含む場合) 繊維製メジャー(1種1級)
0.5m超〜1.0m以下 ±0.3mm ±0.5mm ±1.0mm
1.0m超〜2.0m以下 ±0.4mm ±0.6mm ±1.4mm
2.0m超〜3.0m以下 ±0.5mm ±0.7mm ±1.8mm
3.0m超〜5.0m以下 ±0.7mm ±0.9mm ±2.6mm

たとえば3メートル超から5メートルの長さを測るとき、JIS 1級のコンベックスなら爪を使っても誤差は最大で±0.9mm以内に収まります。

でも、同じJIS 1級の繊維製メジャーだと最大±2.6mmまでのズレが認められているんです。

カーテンの長さを大まかに測るくらいなら問題ありませんが、木材をぴったりカットして家具を組むときには、この数ミリの差が大きなガタつきの原因になってしまいます。

だからこそ、精度を求める木工DIYにはコンベックスが選ばれるんですね。

「JIS 1級」と「JIS 1級相当」のちょっとした違い

市販されている製品には「JIS 1級相当」と書かれたものもあります。

これは、目盛りの精度自体はJISの基準に近くて優秀なものの、独自の特殊な形状をしていたりしてJIS規格の厳密な分類に当てはまらない製品によく使われる表現です。

決して品質が悪いわけではありませんが、信頼性を一番に求めるなら、パッケージにしっかり「JIS 1級」のマークが印刷されたものを選ぶのが確実かなと思います。

測定誤差をなくす0点補正移動爪の仕組み

コンベックスの先端についているL字型の金属パーツ(爪)を指で触ると、カタカタと前後に少し動くのを知っていますか。

「あれ?買ったばかりなのにネジが緩んで壊れてるのかな?」と不安になる初心者の人も多いのですが、安心してください。これは故障ではなく、正確に長さを測るための「0点補正移動爪」という立派な仕掛けんです。

コンベックスを使った測り方には、大きく分けて次の2通りがあります。

先端のL字型の爪が爪の厚み分だけ前後にスライドすることで、外寸を測る引っ掛け測定と内寸を測る押し当て測定のどちらでも自動的に誤差を補正する仕組みのイラストスライド。

  • 木材などの端に爪を引っ掛けて手前に引っ張る「引っ掛け測定」(外寸を測る)
  • 壁や窓枠の内側に爪をグッと押し当てる「押し当て測定」(内寸を測る)

もしもこの爪がガチガチに固定されていたら、押し当てて測るときと引っ掛けて測るときで、金属の爪そのものの「厚み」の分だけ測定値がズレてしまいますよね。

移動爪は、ちょうどその爪の厚み分だけ前後にスライドするように設計されています。

引っ掛けて測るときは爪が前方に引き出され、爪の内側がちょうど「0点」になります。

逆に押し当てて測るときは爪が後ろにカチッと押し込まれ、爪の外側が「0点」に切り替わる仕組みです。

この構造のおかげで、私たちは測り方を変えても爪の厚みによる誤差を自動的に補正してもらうことができ、正確な寸法を知ることができます。

DIY用のコンベックスを選ぶときは、この移動爪がついている製品を選ぶのが圧倒的におすすめです。

DIY用途で迷わないコンベックスとメジャーの違い

ここからは、私たちが実際にDIYを楽しむ場面で、どのように道具を使い分けていけばいいのかを具体的に紹介します。

お店で見かける100円ショップのアイテムと専門工具メーカーのプロ仕様品との違いや、購入時にチェックしておきたいポイントをまとめました。

作業シーンに合わせた測定ツールの使い分け

コンベックスとメジャーは、それぞれの得意分野に合わせて上手に使い分けることで、測り間違いのミスを劇的に減らすことができます。

あなたがこれからやろうとしている作業がどれに当てはまるか、ぜひイメージしながら参考にしてみてくださいね。

引っ張っても伸び縮みしない金属製のコンベックスと、柔軟で曲面測定に強い繊維・ビニール製メジャーの、それぞれの材質特性と得意な測定対象を比較したスライド。

DIY作業シーン 推奨ツール 選択理由とメリット
棚板の切り出し・木工製作 コンベックス(JIS 1級) 伸縮が少なく直線測定に強い。数ミリのズレも防げて仕上がりが綺麗になる。
天井高・窓枠・ドア枠の内寸 コンベックス(両面目盛) テープがしっかり自立するので一人で天井まで届く。裏面目盛があれば縦でも読みやすい.
カーテン・大型家具配置の採寸 コンベックス(幅広タイプ) 数メートルの空間をたるませずに直線で測れる。一人での作業がとても楽。
曲面や円柱状パーツの採寸 繊維製・ビニール製メジャー 柔らかく対象にしっかり密着するので、丸い柱やパイプの外周をきれいに測れる。
衣服・身体の採寸 裁縫用メジャー 肌あたりが優しく体に沿わせやすい。コンベックスは硬くて怪我の恐れがあるため不向き。
発送用梱包の三辺合計測定 柔らかいメジャー 段ボールの角に沿わせてぐるっと測るのに便利。直線ごとに測るならコンベックスでも可。

最近は、リフォームや部屋全体の寸法を測るために「レーザー距離計」を導入する人も増えていますよね。

ボタン一つで壁から壁までの距離が一瞬で測れるので、家具の配置計画などにはとても便利です。

ただし、木材に直接「ここに傷をつけて切る」という印(墨付け)をつけるような細かな作業では、やっぱり測った目盛りをそのまま材料に当てられるコンベックスの方が圧倒的に使いやすいかなと思います。

広い空間の概算にはレーザー距離計、実際の材料加工にはコンベックス、というように適材適所で組み合わせるのが理想的ですね。

専門メーカー製と低価格品の価格差が生まれる理由

100円ショップで売られている手軽なコンベックスと、ホームセンターの工具売り場で千円〜数千円で並んでいるTJMデザイン(タジマ)やシンワ測定、ムラテックKDS、ヤマヨ測定機といった専門メーカーのプロ仕様品。

一見すると同じように見えますが、この価格の差は一体どこからきているのでしょうか。

この価格差は単なるブランドの知名度料ではなく、長く安全に、そこで正確に使い続けられるための「機能と品質」の違いによるものです。

具体的な違いを4つのポイントに分けてお話ししますね。

プロ仕様の専門メーカー製と安価な製品における、信頼性(JISマーク)、テープの折れにくさ(剛性)、先端爪の保護、巻き取り機構の安全性の4つの違いを解説したスライド。

  1. 測定値の信頼性(JIS表示の有無):低価格帯の製品には、JIS規格の厳しい検査を通ったことを示す「JIS 1級」の表記がないものが多くあります。
    実用上問題ないものもありますが、精度が命の木工DIYでは、最初からJIS 1級マークのついた専門メーカー製を選ぶ方が結果的に失敗が少なくて安心です。
  2. 折れ曲がりにくさ(剛性の差):専門メーカーの製品は、金属テープの厚みや曲げ加工が工夫されているため、長く引き伸ばしても途中でペキッと折れにくく、一人での長尺測定が格段にスムーズになります。
  3. 先端爪の保護構造:コンベックスを落としたときに一番壊れやすいのが、先端の爪です。プロ仕様の製品には、爪がぶつかる衝撃を和らげる樹脂バンパーやフックガードが備わっており、落としても0点が狂いにくいタフさを持っています。
  4. 巻き取り機構の安全性:内部のゼンマイばねの質が良いため、テープを戻すときの動きが滑らかです。安価なものにありがちな「猛スピードで巻き戻ってきて指を切りそうになる」といった恐怖感が少なく、ブレーキやロックもしっかり効いて安全に扱えます。

購入前にこれだけは確認したい表示リスト

自分の用途に合ったものをしっかり見極めるために、以下の項目を確認しておくと失敗を防げますよ。

  • JIS 1級マークの有無(精度を求めるなら必須)
  • テープの幅と長さ(使い勝手と携帯性のバランス)
  • 0点補正移動爪の有無
  • ロック方式(手動かオートロックか)
  • 両面目盛やマグネット爪といった付加機能

初心者が失敗しないテープ幅と長さの選び方

お店の売り場に行くと、今度はテープの「幅」や「長さ」のバリエーションの多さに圧倒されるかもしれません。

ここを適当に選んでしまうと、「重すぎて持ち歩くのが億劫」とか「細すぎてすぐに折れて全然測れない」なんてことになりがちです。

まずテープの「幅」ですが、こちらは「真っ直ぐ自立する長さ(剛性)」に直結します。

幅が広くなればなるほど、空中で長く伸ばしても折れ曲がらなくなりますが、そのぶん本体は大きく重くなります。

一般的な目安をまとめたので参考にしてくださいね。

13mmから25mmまでのテープ幅ごとの自立性の違いと、DIY初心者におすすめのスペックとして「幅16mmまたは19mm・長さ5.0m前後」を推奨するスペック解説スライド。

テープ幅 自立性の目安 メリットとデメリット おすすめの用途
13mm 1m未満 軽量コンパクトでポケットに入れやすい。長尺はすぐ折れる。 小物DIY、ホビー、家具細部の測定
16mm 約1.4m前後 軽さと自立性のバランスが良い。2m以上の空中測定は不安定。 一般的な家庭内測定、簡易的なDIY
19mm 約1.8m前後 自立性が高く部屋の採寸や木工に使い勝手が良い。少し大きめ。 棚作り、家具配置、本格的な室内採寸
25mm 2m以上 抜群の自立性で長尺測定に強い。重くて細かな作業ではかさばる。 本格的な木工、リフォーム、大型製作

次に「長さ」の選定ですが、家庭用DIYであれば主に「3.5m」「5.0m」「5.5m」の3つの選択肢が一般的です。

小物の組み立てや家具のサイズ確認だけなら3.5mで十分ですが、部屋の壁面収納を作ったりカーテンの採寸をしたりするなら、お部屋の縦横をカバーできる5.0m前後を選んでおくのが最も汎用性が高くて失敗しないかなと思います。

というわけで、DIY初心者のあなたが最初に手に入れる記念すべき1本としては、「幅16mmまたは19mm」で「長さ5.0m前後」のコンベックスが一番バランスが良くて扱いやすいですよ。

耐久性を高める特殊コーティングとロック機能

コンベックスを長く愛用するために、テープの表面にどんな処理がされているか、そしてどうやってテープを固定するかという機能面にも少し注目してみましょう。

金属テープに印刷されている目盛りは、何度も引き出したり擦れたりしているうちに、少しずつ削れて見えなくなってしまうことがあります。

特に木工作業の現場は木くずや砂ぼこりが舞いやすいので、目盛りを保護する表面コーティングの種類が耐久性を大きく左右するんです。

  • アクリルコート/エポキシコート:手頃な価格の製品に多い標準的な仕様。お家の中での軽い作業なら十分です。
  • ポリエステルコート:水濡れや摩耗に比較的強く、一般的なDIY用途にとても使いやすいタイプ。
  • ナイロンコート:テープ全体を強固なナイロン樹脂で包んだ仕様。木くずや砂が詰まっても傷がつきにくく、驚くほど長持ちします。
  • シリカコート(反射抑制):表面のギラつきを抑えてくれるため、明るい屋外や室内の照明の下でも目盛りがくっきり見やすいのが特徴。

一般的な家庭用DIYであれば、ポリエステルコートやナイロンコートの製品を選んでおくと、価格と長持ち度のバランスが良くて満足できると思いますよ。

また、引き出したテープを固定する「ロック機能」には、大きく分けて2つのタイプがあります。

ナイロンコートやポリエステルコートなどの目盛り保護加工の違いと、手動レバー式と初心者向けのオートロック式の違いをまとめた機能比較スライド。

手動ロック式

テープを引き出した後、自分の親指でレバーを押し下げて固定するタイプです。構造がシンプルで壊れにくいため、プロの職人さんにも愛用者が多い定番の形です。

オートロック式

テープを引っ張り出すと、その位置で自動的にピタッと止まってくれるタイプです。

戻したいときだけボタンを押す仕組みなので、初心者でも「テープが急に巻き戻ってきてビックリした!」ということがなく、安全でとても使いやすいですよ。

個人的には初めての1本ならオートロック式がおすすめかなと思います。

測定ミスを減らすプロの測定技術と注意点

どんなに良いコンベックスを手に入れても、使い方が間違っていると正確な数字は測れません。

ちょっとした工夫で測り間違いを劇的に減らせる、プロも実践している基本の作法と日々のお手入れ方法をまとめました。

測定ミスを防ぐ4つの作法

テープを対象と平行に当てる、目盛りを真上から見る、内寸測定で本体ケースの長さを足す、同じ道具を使い続けるという、DIYで失敗しないための4つの測定コツを図解したスライド。

1. テープを対象と真っ直ぐ平行にあてる:当たり前のことのようですが、テープが少しでも斜めに傾いていると、実際の長さよりも長い寸法で目盛りを読んでしまいます。
起点と終点を結ぶ「最短の直線」を意識して、テープがたわんだり斜めに走ったりしていないか確認する癖をつけましょう。

2. 目盛りは真上から垂直に見る:コンベックスのテープは湾曲しているため、斜め横から数字を覗き込むと、目の錯覚(視差)で1ミリ前後の読み間違いが簡単に起きてしまいます。
必ず目盛りの真上に視線を持ってきて読むようにしてくださいね。

3. 内寸測定では本体ケースの長さを足し算する:窓枠の内側などを測るとき、テープを無理やり直角にカクッと折り曲げて角を読もうとすると、正確な数字が分かりませんよね。
実は、多くのコンベックスの本体ケースには「70mm」のようにそのケース自体の長さが刻印されています。
ケースの底面を片方の壁にカチッと突き当てて、引き出したテープの目盛りにその本体の数値を足し算すれば、テープを傷めずきれいに内寸が測れますよ。

4. 同じプロジェクトでは同じ道具を使い続ける:工具は製品ごとにほんのわずかな個体差があるものです。材料の墨付けから切断、組み立てまで、ひとつの作品を作るときは途中で別のコンベックスに変えたりせず、同じ1本を最後まで使い続けるのがズレを生まないコツです。

長持ちさせるためのメンテナンス

作業が終わったら、テープについた木くずやほこりを乾いた柔らかい布でサッと拭き取りながら、ゆっくりとケースに戻してあげてください。

ゴミを巻き込んだままにしておくと、内部のバネが錆びたり、巻き取り不良の原因になったりします。

また、手を離して勢いよくパチンッ!とテープを巻き戻すと、先端の0点補正移動爪が本体に激しくぶつかって変形し、せっかくの精度が狂ってしまいます。

最後は手を添えて、優しくゆっくり戻してあげる習慣を大切にしたいですね。

価格や契約条件、製品の細かい仕様などの変動しやすい公式情報については、ご購入の前に必ずメーカーの公式サイト等の最新情報をご確認ください。

また、安全に関わる高度な施工や判断が必要な場合は、自己責任での無理な作業は避け、専門家へご相談することをおすすめします。

コンベックスとメジャーの違いを知り最適な1本へ

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

長さを測る道具の世界も、少し深く知るだけで「だから木工にはコンベックスが必要んだ!」と納得していただけたのではないでしょうか。

最後に、これまでの内容をギュッと整理しておさらいしましょう。

「メジャー」は柔軟に曲面に沿わせて測るのが得意で、衣服の採寸や丸いものの外周測定にぴったり。

「コンベックス」は金属の湾曲構造による自立性を活かして、一人でも直線を正確に測れるため、木工DIYや部屋の採寸に欠かせない相棒です。

そして、木材カットなどの仕上がりを左右する精密な作業には、信頼できる「JIS 1級」マーク付きのコンベックスを選ぶのが一番の失敗しないポイントでしたね。

これからDIYをスタートするあなたなら、まずは「JIS 1級表示のある、幅16mm〜19mm・長さ5.0m前後」のコンベックスを工具箱に迎え入れてみてください。

あわせて、日常生活の採寸用に1.5mほどの柔らかいメジャーを1本引き出しに忍ばせておけば、お家の中のあらゆる採寸で困ることはなくなりますよ。

道具の正しい特性を知り、大切にお手入れしながら使いこなすことが、あなたのDIYライフをより楽しく、完成度をぐっと高めてくれる確実な一歩になります。

ぜひ、お気に入りの頼れる1本を見つけてみてくださいね。

直線・一人測定にはJIS1級コンベックス、曲面・衣服にはメジャーという基本の使い分けと、最初の1本の選び方を最終おさらいしたまとめスライド。

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